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大阪大学大学院
医学系研究科長

金田 安史
KANEDA Yasufumi

産学連携の灯を次の世代に!

最先端医療イノベーションセンター棟は、平成26年に経済産業省の補助金と自己資金の投入によって、大阪大学医学系研究科附属施設として完成しました。その使命は、企業との共同研究を推進して研究成果の社会への還元を図るとともに、産学が一体となって次世代を担う人材の育成に努めることにあります。そのため6~9階を産学連携のラボスペース、それを支援するための最新機器をそろえた技術支援フロア(5階)、非臨床研究のための中大型動物実験施設(地下1階)を有しております。さらに学生教育のためのフロア、橋渡し研究を進める未来医療開発部のための病院フロア、全学の研究支援のための本部フロアも備えています。開設以来、産学連携ラボスペースは全室フル稼働の様相を呈しており、インパクトの高い論文発表や知的財産の登録、治験の推進など、その活動は世界の注目を集めています。さらに少しでも空室ができれば、すぐにでも利用したいという企業が引きもきらない状況です。医学系研究科の研究や附属病院の活動に興味をいだく企業を束ね、企業間のクロストークも推進して産学連携をさらに盛り上げようという産学連携・クロスイノベーションイニシアティブの活動が大きく影響しています。

国内外からも多くの著名な見学者を迎え入れ、その活動をアピールして参りました。しかしそれを支えているものは何かをいつも考え、絶えず育成していかなければ、この活況も一時のはかない夢で終わるでしょう。今、明るく燃え盛っている産学連携の灯を次の世代にも引き継がねばなりません。そのために大切なものの1つは医学系研究科での基礎研究の成果であり、それを臨床応用にまで結びつける基礎・臨床講座の円滑な連携です。これが産学連携の基礎となり自らの研究が具現化できると感じることが、研究者にとって日々の実験の精神的支えになるでしょう。

もう1つは、本イノベ棟で毎日の業務に携わってくれている多くのスタッフの損得を抜きにした献身的な活動です。私は、本イノベ棟の開設以来、それを実感し、その献身ぶりに感謝しない時はありません。だからといって皮相な妥協に終始するのではなく、お互いにいつも真剣勝負で向き合う姿勢が大切です。本イノベ棟から1つでも2つでも世界に発信する成果が出ることが、彼ら、彼女らの活動に報いることだという思いを、本イノベ棟の関係者全員が絶えず持ち続けてほしいと願っています。

大阪大学大学院
医学系研究科附属
最先端医療
イノベーションセンター長

高島 成二
TAKASHIMA Seiji

産学官連携の融合研究拠点として
―ひとつ屋根の下で―

大阪大学医学系研究科では、平成14年に大阪大学医学部附属病院に未来医療センターを設置し、我が国でいち早く、学内外の基礎研究のシーズを先端医療の開発に発展させる体制整備を行ってきました。次に行うべき改革として考えられたのが、有望なシーズが次々と芽生える土壌の形成であり、その実現の鍵として、産学連携の強化を目的とした最先端医療イノベーションセンター構想が打ち出されました。

本構想を具体化していく過程で、平成22年度の経済産業省の補助事業である先端技術実証・評価設備整備費等補助金(「技術の橋渡し」拠点整備事業)に幸いにして採択され、3代に渡る医学系研究科長のリーダーシップと大勢の教職員の努力の結晶として、平成26年4月に最先端医療イノベーションセンターが設立いたしました。

設立から今年(平成29年)で丸3年が経過する中で、医学系研究科と企業との共同研究講座も倍増いたしました。その多くはセンターに入居し、多くの企業、行政機関、学内外の研究機関と連携しながら、先端医療の実現に向けたさらに多様な取り組みが展開されています。センター内で行なわれている研究に関しては、昨今の報道でも多く取り上げられるなど、社会からの注目度の高さも日々実感しております。

センターのコンセプトは、産学官の「ひとつ屋根の下」での共同研究開発であり、オープンイノベーションの推進による革新的な医療の実現ですが、個々の先進的な研究の推進はもちろんのこと、異分野の研究や、様々なバックグラウンドを持つ方々の横断的な繋がりが広がっていくことで、様々な「融合」によるイノベーションを創発する拠点になればと願ってやみません。