

大阪大学大学院
医学系研究科長
ISHII Masaru
産学連携の力で輝く未来の医療を築く
大阪大学大学院医学系研究科附属最先端医療イノベーションセンターは、大阪大学が誇る医学・医療の最先端を切り拓く研究と、社会実装を見据えた医療イノベーションの創出を目的として2014年に設立されました。急速に発展しつつあるライフサイエンス、デジタルヘルス、AI・データサイエンスなどの分野を横断的に結びつけ、基礎研究から臨床応用、さらには産学連携を通じた実用化までを一貫して推進する「橋渡し」の拠点としての役割を担っています。
大阪大学医学系研究科では、常に未来志向の医療を探求し、「いのち輝く未来社会」の実現を目指しています。特に本センターでは、がん、再生医療、免疫難病、感染症など、現代医学が直面する難題に対して、医師を始めとする医療人材、医学研究者・技術者、さらには社会実装を目指した企業人が、その専門の枠を超えて互いに協働し、革新的な治療法や診断技術の開発に取り組んでいます。また、国際的な連携も積極的に進め、グローバルな医療課題に対しても貢献できる研究体制の構築を図っています。
本センターを中心とする多様な活動を通じて、次世代を担う医療人材の育成、そして社会に新たな価値を提供する画期的な医学研究成果の創出を目指してまいります。今後とも、皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


大阪大学大学院
医学系研究科附属
最先端医療
イノベーションセンター長
FUJIMOTO Manabu
産学官連携の融合研究拠点として
大阪大学医学系研究科では、2002年に大阪大学附属病院に未来医療センターを設置し、我が国でいち早く、学内外の基礎研究のシーズを先端医療の開発に発展させる体制を整備してきました。次の行うべき改革として考えられたのが、有望なシーズが次々と芽生える土壌の形成であり、その実現のカギとして、産学連携の強化を目的とした最先端医療イノベーションセンター構想が打ち出されました。
本構想を具体化していく過程で、経済産業省の補助事業である先端技術実証・評価設備整備費等補助金(「技術の橋渡し」拠点整備事業)に幸いにして採択され、3代にわたる医学系研究科長のリーダーシップと大勢の教職員の努力の結晶として、2014年4月に最先端医療イノベーションセンターが開設されました。
本センターは、企業・大学・異分野領域の研究者が同じ施設内の“Under One Roof”に集まり免疫や再生をはじめとする融合的・横断的な最先端医療の開発と実用化を目指すという非常にユニークな特徴を持っています。実際に、本センターで進められているプロジェクトや企業数も年々増加しており、ますます充実した内容となって、多くの成果を発信しています。本センターが今後も基礎研究から臨床研究、社会実装までの橋渡しを推進する役割を担い、さまざまな融合による新たなイノベーションを創発する拠点になることを願っております。
