HOME > センターについて > ごあいさつ

大阪大学大学院
医学系研究科長

森井 英一
MORII Eiichi

人と人の化学反応を起こせる場に

最先端医療イノベーション棟には、企業との共同研究を推進し、研究成果を社会へ還元するとともに、産学が一体となって人材育成をするという使命があります。このため、6階より上の階には産業界とアカデミアがともに研究を実践するラボスペース、5階にはその研究を支える最新の機器を揃えた技術支援スペース、4階以下には学生教育のためのフロア、橋渡し研究を進める未来医療開発部のための病院フロア、全学の研究や人材育成のための本部フロア、セミナーや研究会を開けるマルチメディアホールなどがあり、さまざまな共同研究を通して人を育てる仕掛けが備えられています。産学がともに研究を行うラボスペースは、本棟が開設されて以来全室フル稼働状態で、少しでも空室ができれば、すぐにでも利用したいという要望が次々と寄せられ、ライフサイエンス系の研究の社会実装の場として大いにその機能を発揮しています。すぐ隣に附属病院があるという立地の良さや、研究者間が情報交換しやすい雰囲気、また常に献身的に本棟での毎日の業務に携わっていただいているスタッフのおかげで、これだけの人気を保てているのだと考えています。

現在、これまでと比較して想像もできないスピードで医療が変革しています。治療法の変革はもちろんのことながら、様々なイノベーションが医療に応用されています。大阪大学の大きな特徴の一つはイノベーションの創出ですが、新たなイノベーションの端緒となるのは、ほんの些細な情報と情報のリンクであることが多いです。互いの情報を持ち寄って討論できる場や、そこへ行けば何らかの活力が得られるような場こそが大切です。日々の研究、特に医療変革につながるようなヒトを対象としたtransformativeな研究、社会や医療に実装できる研究を続けていくためには、常に人と人が化学反応を起こしていくことが必要で、この化学反応を起こし続けていく場として、本棟を最大限に活用していただくことを願っております。

大阪大学大学院
医学系研究科附属
最先端医療
イノベーションセンター長

金井 好克
KANAI Yoshikatsu

産学官連携の融合研究拠点として
―ひとつ屋根の下で―

大阪大学医学系研究科では、平成14年に大阪大学医学部附属病院に未来医療センターを設置し、我が国でいち早く、学内外の基礎研究のシーズを先端医療の開発に発展させる体制整備を行ってきました。次に行うべき改革として考えられたのが、有望なシーズが次々と芽生える土壌の形成であり、その実現の鍵として、産学連携の強化を目的とした最先端医療イノベーションセンター構想が打ち出されました。

本構想を具体化していく過程で、平成22年度の経済産業省の補助事業である先端技術実証・評価設備整備費等補助金(「技術の橋渡し」拠点整備事業)に幸いにして採択され、3代に渡る医学系研究科長のリーダーシップと大勢の教職員の努力の結晶として、平成26年4月に最先端医療イノベーションセンターが設立いたしました。

設立から今年(平成31年)で丸5年が経過する中で、医学系研究科と企業との共同研究講座も倍増いたしました。その多くはセンターに入居し、多くの企業、行政機関、学内外の研究機関と連携しながら、先端医療の実現に向けたさらに多様な取り組みが展開されています。センター内で行なわれている研究に関しては、昨今の報道でも多く取り上げられるなど、社会からの注目度の高さも日々実感しております。

センターのコンセプトは、産学官の「ひとつ屋根の下」での共同研究開発であり、オープンイノベーションの推進による革新的な医療の実現ですが、個々の先進的な研究の推進はもちろんのこと、異分野の研究や、様々なバックグラウンドを持つ方々の横断的な繋がりが広がっていくことで、様々な「融合」によるイノベーションを創発する拠点になればと願ってやみません。