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CoMIT棟

5月18日(木)に
第21回疼痛医療センター学術セミナーが
開催されます。

5月18日(木)に最先端医療イノベーションセンター棟1階 マルチメディアホールにて、
第21回疼痛医療センター学術セミナーが下記のとおり開催されます。

是非多くの方にご参加いただければ幸いです。

日時:

2017年5月18日(木)17:30~18:30

場所:

最先端医療イノベーションセンター棟1階 マルチメディアホール

演題:

慢性痛難治化におけるミクログリア仮説の検証:
心身医療のナラティブとエビデンスの融合

講師:

細井 昌子 先生
九州大学病院 心療内科 講師

要旨:

2016年5月、Cell誌はMicroglia in diseaseというタイトルで、ミクログリアが病態に関与していることが注目されている疾患として、自閉症、統合失調症、アルツハイマー病に加えて、痛み疾患を提示した。どの疾患も現代医療において最重要とされる疾患であり、ニューロンばかりに注目していた時代から大きな変革が起こっている。同じ2016年5月には国際疼痛学会誌であるPAIN誌でもMicroglia and chronic painというタイトルで神経障害性の痛みについて脊髄レベルでのメカニズムが図示されているが、大脳においてもミクログリア異常が痛覚の中枢性感作に役割を果たしている可能性がある。
この痛覚の中枢性感作に果たすミクログリア仮説について、神経障害性の痛みについてミクログリアの果たす役割を解明してきた九大薬学研究院の津田らを含む我々の研究グループは、2014年の厚労科研受託研究、2015年、2016年のAMED慢性の痛み解明研究で、慢性痛難治化のミクログリア仮説を検証するべく研究を進めてきた。本セミナーでは、九州大学病院心療内科に全国各地から紹介された慢性痛難治例1000例以上の心身医療のナラティブから、幼少期・学童期・思春期・成人後の生物心理社会的な観点でストレス因子を分析し心身医療を展開してきた演者の観点から生まれた慢性痛難治化のスリーヒット仮説を、ミクログリア関連の基礎・臨床研究 および久山町における慢性の痛みに関する心身医学的疫学研究とともに紹介する。

共催:ヤンセンファーマ株式会社

お問い合わせ:大阪大学大学院医学系研究科疼痛医学寄附講座
Tel: 06-6879-3745
secretary@pain.med.osaka-u.ac.jp

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