日時：

2018年5月18日（金）17：30〜19：00

場所：

最先端医療イノベーションセンター棟1階 マルチメディアホール

講師：

宇山 佳明 先生　 医薬品医療機器総合機構（PMDA）医療情報活用部 部長

要旨：

社会のIT環境整備が進む中で、様々な情報が電子化され集積されつつある。医療情報も例外ではなく、病院の電子カルテが普及するにつれ、多くの情報が電子的に集積されている。しかしながら、これら集積されたデータをやみくもに解析しても、科学的に適切な結果は得られない。医薬品医療機器総合機構（PMDA）では、市販後医薬品に関する安全対策の質の向上のために、これらの電子診療情報を活用した医薬品安全性評価の検討を進めている。副作用報告や使用成績調査に加えて、医療情報データベースに基づく薬剤疫学的評価を実施していくことで、リアルワールドにおける医薬品使用を踏まえた安全性評価が可能になるものと期待している。
本講演では、本年4月より本格運用が開始されたMID-NETⓇをはじめ、PMDAでの医療情報を活用した医薬品安全性評価に関し、具体例も交えながらこれまでの取組みをご説明し、その意義や現状での課題についてご紹介したい。