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セミナー

2017.10.25 [wed]

第15回 最先端医療イノベーションセンター
定例セミナーを開催いたしました。

10月18日(水)に先進癌薬物療法開発学寄附講座 寄附講座教授 佐藤太郎先生のお世話で、第15回最先端医療イノベーションセンター定例セミナーを開催いたしました。今回のセミナーは、「消化器がんの性質を生み出す代謝機構の解明」と「消化器がんにおける免疫チェックポイント阻害剤の役割と期待」について、寄附講座講師 今野雅允先生と寄附講座助教 工藤敏啓先生にそれぞれご講演いただきました。

今野先生は、がんの悪性化と代謝の関連性についての解明に携わっていますが、今回は そのがん特異的な代謝機構のメカニズムについて説明いただきました。今では代謝の解析は盛んに行われていますが、今野先生は特にがん幹細胞に着目し、ID1はがん幹細胞関連因子を正に制御すること、また解糖系を亢進させることなどを解明し、その研究アプローチから解明に至る過程を細かくお話しいただきました。

続いて工藤先生からは、消化器がんにおける免疫チェックポイント阻害剤の現状についてこれまでの経緯や具体的な症例について、用語の説明も適宜入れながら丁寧にご説明いただきました。今後は免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブが胃がんにおいても使用可能となり、さらなる治療成績向上が期待されること、また今後も試験を積み重ねていくことでがん診療の進歩に貢献したいとの展望と抱負を述べられました。

今回は消化器がんをテーマにした内容でしたが、学生の参加が多く見られました。また座長の佐藤先生からの講座紹介や補足説明もありましたが、閉会以降も質問が終わらず大変盛会であったことから、非常に興味深いトピックであることがうかがえました。

次回以降の開催日程
第16回:再生誘導医学寄附講座 玉井克人先生のお世話で、12/6(水)18時より開催

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