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セミナー

2017.12.18 [mon]

第16回 最先端医療イノベーションセンター
定例セミナーを開催いたしました。

12月6日(水)に再生誘導医学寄附講座 寄附講座教授 玉井克人先生のお世話で、第16回最先端医療イノベーションセンター定例セミナーを開催いたしました。今回のセミナーは、「末梢循環性間葉系細胞の臨床的意義」と「表皮水疱症に対する他家骨髄間葉系間質細胞製剤の開発」について、玉井先生と寄附講座助教 菊池康先生にそれぞれご講演いただきました

玉井先生は、皮膚科医として臨床の場に従事されていますが、現在の研究開発に至る経 緯・背景のお話から始まり、末梢循環性間葉系細胞の骨髄内起源、遺伝子発現パターン解析から見た特徴、組織損傷に対する応答メカニズムおよびその誘導医薬開発について写真や研究データを用いて詳しくご説明いただきました。一連の研究で見出した生体内タンパクHMGB1の持つ骨髄間葉系幹細胞血中動員活性を基に、HMGB1創薬の非臨床試験(安全性試験)を終え、来年は臨床試験(医師主導治験)を実施される予定で、再生誘導医薬開発の最新状況と今後の展望についてご説明いただきました。

続いて菊池先生からは、表皮水疱症患者を対象とした骨髄間葉系幹細胞移植臨床研究(健常家族由来)の方法及び症例と、他家骨髄間葉系間質細胞製剤の医師主導治験について、双方の相違点や、臨床研究の結果についてご説明いただきました。臨床研究では移植後1年後にはほぼ患部の潰瘍はほぼ閉鎖し良好な結果とのことで、今後の医師主導治験が進み早く治療に使われることが願ってやまない内容でした。

なお、前半部は金田研究科長がモデレーターとして、講座の研究内容及びその特徴についてのご紹介等、進行いただきました。今回は様々な分野の研究者や企業人、また学生の参加も多く、会場はほぼ満員となり、閉会以降も質問が多く大変盛会で熱い熱気を感じるセミナーとなりました。

次回以降の開催日程
第17回:先進心血管再生医学共同研究講座 李 鍾國先生のお世話で1/18(木)18時より開催

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