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セミナー

2018.5.10 [thu]

第18回 最先端医療イノベーションセンター
定例セミナーを開催いたしました。

4月26日(木)に臨床腫瘍免疫学共同研究講座 特任教授 和田尚先生のお世話で、第18回最先端医療イノベーションセンター定例セミナーを開催いたしました。今回は和田先生による司会のもと、塩野義製薬㈱の平田道也様と同講座 特任講師の岩堀幸太先生にそれぞれご講演いただきました。

平田様からは、「腫瘍内の免疫回避機構の解析と創薬への応用」についてご講演いただき ました。平田様は、塩野義製薬㈱より共同研究員として講座に常駐し、創薬への実用化に向けた応用研究を積極的に推進されていますが、今回は、共同研究の主な成果として免疫抑制性細胞の臨床腫瘍組織内での抑制メカニズム解析から見た特徴及び今後の研究展開についてお話しいただきました。

続いて岩堀先生からは、「末梢血を用いたがん免疫療法効果予測診断法の開発へ向けた取り組み」についてご講演いただきました。がん免疫の仕組みから、これまでの染色診断法の限界からより優れた診断法の開発が必要である背景、そして末梢血による免疫チェックポイント阻害剤の効果予測マーカーの開発を目指した取り組みについて様々なデータを用いながらご紹介いただきました。現在はその実用化に向け、いくつかの有用性の検証を行っているとのことでした。

最後に和田先生から、講座の特徴や今回講演いただいた以外の講座の研究内容についてお話しいただきました。和田先生の講座は、先生のご専門の消化器外科分野にとどまらず、複数診療科と企業研究員より構成される稀有な研究体制で、幅広く種々の既存の治療法においても腫瘍組織内の免疫関連因子を扱い、その機能解析を行っているとのことでした。

会場は研究科の研究者以外にも、他分野の研究者や企業の方も多く参加され、今回も会場は満員となりました。企業との連携体制や応用範囲が多岐に渡る研究内容は、参考になることが非常に多く、参加者からは質疑応答が大変活発に行われました。

次回以降の開催日程
第19回:先端デバイス医学寄附講座 坂口裕和先生のお世話で7月11日(水)に開催予定
第20回:整形外科学 吉川秀樹先生のお世話で7月19日(木)に開催予定

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