A-4
免疫創薬ユニット
8F
0803, 0804
腫瘍免疫賦活・増強の新規分子・機序の研究と開発
~臨床の観点から~
CTLA-4やPD-1などの免疫チェックポイント分子阻害剤の成功により、免疫抑制機構の制御を介した抗腫瘍効果は近年注目を集めています。当教室では、免疫抑制機構の一つである制御性T細胞(Treg) を発見した免疫学フロンティア研究所・坂口志文教授のサポートの下、腫瘍免疫賦活・増強による抗腫瘍効果の臨床応用を目的として、Tregをはじめとする種々の免疫抑制性細胞の制御法や免疫賦活因子を探索し、創薬シーズの創出を塩野義製薬と共同でめざします。臨床に重心を置いた研究、特に腫瘍組織内免疫環境を詳細に解析するため、消化器外科・婦人科・泌尿器科・皮膚科・乳腺外科・頭頚部外科・呼吸器外科・呼吸器内科と緊密な協力体制を構築しています。これら幅広い協力体制の下、腫瘍組織内Tregに選択的に発現する分子CCR8を新規同定し特許を取得しました。さらにはCCR8を標的とした抗体医薬を作成し、企業主導臨床試験が2022年より開始されています。
講座
臨床腫瘍免疫学共同研究講座
共同研究企業
塩野義製薬株式会社
プロジェクトメンバー
研究開発責任者
メンバー